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Ball

Text: Yuki Isobe / Photo: Ayano Kizawa

2023.6.16

THINK OF THINGSの入り口にあるポップアップスペース“CASE”では、6月8日(木)から、暮らしに工夫と遊び心をもたらす家具ブランド「Ball(ボール)」のポップアップショップを開催しています。 今回のポップアップショップに併せて、Ballのデザイナーの藤咲(ふじさく)さんに、ブランド名の由来や新作の家具についてお聞きしました。

―「Ball」という名前の由来やブランドについて教えてください。 球技や遊戯に使われるボールは、それさえひとつあればいろんな遊び方ができ、広場などの見慣れた場所も新しい遊び場に変えてくれます。家具でもそんなボールのように、だれかの生活を豊かにすることができたらと思い、Ballという名前を付けました。 また方向性など関係なく自由に転がっていくボールのさまも、一つの使い方に限定せず、自分の居場所に合わせて様々な向きに置くことができるBallの家具とイメージが重なります。 日々、“Play Your Room”を合言葉に、創造性のある豊かな生活を送るための手助けとなるような、自分の居場所を工夫することができる家具をデザインしています。

― 家具や建築以外で、藤咲さんが興味があるものを教えてください。 音楽や映画が好きですね。グラフィックデザインも好きですし、演劇も好きです。 演劇の舞台美術は、ひとつの物をなにかに見立てて、その向きを変えたりすることで、次の場面ではまったく違う意味で使われて、別の物に見えたりしますよね。 近頃はあまり見に行けてないんですが、「マームとジプシー」や「ままごと」、「チェルフィッチュ」などの劇団が好きで、最初は野田秀樹さんの演劇を見て、感銘を受けたのを覚えています。最近は、建築家が舞台美術を手掛けていることも多くて、舞台美術の制作にも興味があります。 僕は、演劇やテレビなどの舞台セットの支持材が見えている壁の裏側の方が好きで、必要なものから生まれたような造形に惹かれているんだと思います。正直でいる状態というか、変に繕わない状態のものの方が僕は好きだったりします。

― 今回のポップアップショップに併せて制作した「Billboards シリーズ」について教えてください。 都会の街の上にある屋上広告が好きで、今回の「Billboards シリーズ」では、屋上看板の表側ののっぺりした感じとその裏側にある支持材の構造の対比を表現しました。これまでに作ってきた家具よりもスケールが小さめで、机の上に置いて文具などを収めて使うことができるようなサイズ感のものになっています。片面だけに塗装をしていてもう片面は素地になっているので、家具を置く向きや見る角度によって、色のバランスが変わって表情が変化するのも特徴です。机の上をビルの屋上のルーフトップのように見立てて、楽しんでもらえたらと思います。 空間によっていろんな向きで家具が置かれて、使う人ごとにまた違った居場所を創造してくれたらとてもうれしいです。THINK OF THINGSのポップアップスペース“CASE”の空間が、屋上広告が並ぶビル群に見えるような展示になっていますので、ぜひ実物を見にお越しください。

POPUP SHOP「Ball」 期間:2023年6月8日(木)〜6月27日(火) 場所:THINK OF THINGS 1F CASE Ball Ballは、それさえひとつあれば何か遊びを始めることができ、広場などの見慣れた場所を新しい遊び場に変えてくれるボールのように、人々の暮らしに工夫や遊び心をもたらす家具ブランド。 “Play Your Room”を合言葉に、創造性のある豊かな生活を送るための手助けとなるような、自分の居場所を工夫することができる家具をデザインしています。 Online store:Ballmart Instagram:instagram.com/ball_furniture

CASE Q&A

TOTのCASEで開催されるポップアップショップやイベントの参加ブランド・アーティストをより深く掘り下げる一問一答インタビュー。ものづくりのコンセプトやその背景、想いを探り、気付きを得られるようなインタビューをお届けします。