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物百

Text: Yuki Isobe / Photo: Ayano Kizawa

2023.3.31

THINK OF THINGSの入り口にあるポップアップスペース"CASE"では、3月23日(木)から、手のひらサイズの物を扱う古物屋「物百(モノヒャク)」のポップアップショップを開催しています。 ポップアップショップに合わせて、物百のディレクターの清水さんに、ブランドの成り立ちや物へのこだわりについてお聞きしました。

―「物百」は、どうやって生まれたのでしょうか? 私自身、昔から収集癖があって個人的に物を集めていたのですが、ある時友人からの誘いでフリーマーケットをすることがあり、そこではじめて販売をしました。その後の廃ビルでのガレージセールが、多くの人に物百の活動を知ってもらうきっかけになりました。 あとは、私が空間美術の仕事をしていることもあって、演出用の小物として物を集めているというのもありますね。

― 収集の際のこだわりはありますか? 普通のグラスよりも、ガラスのかたまりであったり球体だったり、少し奇妙なものに惹かれます。実用性がある物よりも、フェチに訴えかけてくるものが気になってしまいますね。 古物を好んで収集しているというよりも、好きなものを集めていたら自然と古いものが集まったという感覚です。古い物の質感が好きで、造りがしっかりしているところも好きなのですが、昔の物ということで、製法は拙くなってしまっているところがまた良いですね。工業製品のように完全には整っていなくて、線や面が歪んでいたりするところも好きです。

―「物百」の展示の楽しみ方を教えてください。 一見、関係がない物が隣り合っているようなエキシビション形式でディスプレイされた物たちの、組み合わせのおもしろさも楽しんでもらえたらと思います。例えば自分の家にある物を想像して、その横に置いてみたらどうなるかなどと考えながら、物を選んでみるのもおすすめです。 あとは、皆さんが直感で良いと思ったものを持ち帰ってくれたらうれしいです。手に取る人それぞれが、それぞれの物に価値を見い出してくれたらと思っています。 今回は、今までは販売せずに大切に持っていた物を放出したり、新しく手に入れた物を置いていたりしますので、ぜひ遊びに来てください。

MONO100 POPUP EXIBITION&SALE「à la carte アラカルト」 期間:2023年3月23日(木)〜4月11日(火) 場所:THINK OF THINGS 1F CASE 物百 物百は、手のひらサイズの物を扱う古物屋。ディレクターの清水さんが、日々、収集しているどこか懐かしさを感じさせる物たちが、物百の独特の世界観をつくりだしています。 物たちは、部屋の窓辺に置いてもいいし、仕事場のデスクの上に飾ってもいい。カバンに入れて持ち歩いてもいいし、もちろん手のひらにのせてもいいです。 Online store:mono100online Instagram:instagram.com/mono100tokyo

      

CASE Q&A

TOTのCASEで開催されるポップアップショップやイベントの参加ブランド・アーティストをより深く掘り下げる一問一答インタビュー。ものづくりのコンセプトやその背景、想いを探り、気付きを得られるようなインタビューをお届けします。