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O BAKE Products

Text: Yuki Isobe / Photo: Ayano Kizawa, O BAKE Products

2023.1.23

THINK OF THINGSの入り口にあるポップアップスペース"CASE"では、1月12日(木)からアップサイクルブランド「O BAKE Products(オバケプロダクト)」のポップアップショップを開催しています。 ポップアップショップに合わせて、O BAKE ProductsのデザイナーであるAFFORDANCE inc.(アフォーダンス)の平野篤史さんに、ブランドの成り立ちやデザインについてお聞きしました。

―「O BAKE Products」というブランドは、どういう経緯で生まれたのでしょうか? このプロダクトがつくられている群馬県太田市は、自動車等を製造するSUBARUの本工場があるものづくりの街です。かつては栄えていた太田駅北口にかつての賑わいを取り戻したいという思いから、2021年、太田市美術館・図書館ができました。 そこのオリジナルグッズを制作するにあたり、いろいろと考えていたところ、太田市域の主要産業である自動車産業の現場で、金属の廃材が出てしまうという問題があることを知り、それを使ってものづくりの街 太田市ならではのモノが何か作れないかと考えました。

― どうして車の廃材から、アクセサリーやキーホルダーを制作することにしたのでしょうか。 「身につけるインダストリアル」を作ってみたいと思いました。工業製品と言われてイメージするのは、大きな物、無機質な物、無骨な物、男っぽさ…などです。無機質なイメージのある工業製品を身につけるものに創り変えることで、インダストリアル(工業製品)を日常に取り入れるという面白さが生まれました。 O BAKE Productsのアイテムは、3種類の金属の廃材からできているので、ぜひ手に取ってその質感の違いを楽しんでみてほしいです。

― 少し変わったデザインのモチーフは、どこから着想を得ているのですか? 車の部品となるパーツなども、少し無骨で無機質なイメージがありますが、一つひとつのかたちをよく見ているとかわいらしいもののようにも思えてきます。これらをモチーフにした小さなパーツに、さらにグラフィックデザインを載せることで、ファッション性のあるアイテムに変化させました。例えば車のドアの窓の部分も、くり抜かれた部分は廃材となってしまいます。O BAKE Productsのオプションパーツにも、車のドアモチーフのものがあるので探してみてください。

POPUP「O BAKE Products」 期間:2023年1月12日(木)~1月24日(火) 場所:THINK OF THINGS 1F CASE O BAKE Products O BAKE Productsは自動車部品の廃材などを再利用した、ものづくりのまち 群馬県太田市発のアップサイクルブランド。デザインの力を通して、「オ(O)」オタの工業製品を「化け(BAKE)」させ、ものづくりの魅力を伝えています。群馬に本工場を持つSUBARUの車に使われる金属の破片を使って制作したキーホルダーやアクセサリー、インテリア商品。車の部品のようなかたちと電子基盤や車の塗装を彷彿とさせるグラフィックは、車を生産する現場を見て産まれたイメージを元にしています。鉄、アルミ、ステンレスの3種類の素材それぞれに違った光沢感や重量感がありますので、ぜひ手に取って質感の吟味も楽しんでいただければと思います。 Online shop:O BAKE Products Instagram:@obake_products manufacture:A.I.Lab.Ota design:AFFORDANCE inc.

      

CASE Q&A

TOTのCASEで開催されるポップアップショップやイベントの参加ブランド・アーティストをより深く掘り下げる一問一答インタビュー。ものづくりのコンセプトやその背景、想いを探り、気付きを得られるようなインタビューをお届けします。