THINK OF THINGSの入り口にあるポップアップスペース“CASE”では、1月18日(木)より、台湾から「世界の定番」を目指す耐熱ガラス製テーブルウェアブランド「TG(ティージー)」のポップアップショップを開催しています。 今回のポップアップショップに併せて、台湾玻璃工業(台湾ガラス)のマネージャーであるウィリアムさんに、ブランドやアイテムについてお聞きしました。
―「TG」というブランドについて教えてください。 TGは2018年に、世界で活躍するプロダクトデザイナーの深澤直人さんを迎えて立ち上げた、台湾ガラスの自社ブランドです。深澤さんはブランドを作るにあたり、台湾の人たちの人柄や文化、ライフスタイルなどをリサーチし、それらをかたちに落とし込んでいきました。TGの特徴である温かみのある柔らかな曲線のデザインは、台湾の人たちの温かくて優しい、温和なイメージを表現しています。 自動機械で製造されるTGの製品は、ガラスを一定の厚みに維持することができ、耐熱ガラスでありながら薄くて透明度が高い仕上がりになっています。また、他の耐熱ガラス商品に比べて飲み口も薄く繊細で、口当たりが良いのも特徴です。 当初より、TGとして日常で使うテーブルウェアをすべて揃えようという考えのもと、全200アイテムのラインナップを目指してプロジェクトがスタートし、今では120種類ほどのアイテムが製品化されています。
― 台湾玻璃工業(台湾ガラス)という企業や、このプロジェクトが始まった経緯について教えてください。 台湾ガラスは、1964年に設立された高い技術力を誇る台湾のガラスメーカーです。TGが作られる工場は、ガラス作りに欠かせない珪砂(ケイシャ)と天然ガスが豊富でガラス産業が盛んなことから「硝子の都」とも呼ばれている新竹(シンジュー)という地域にあり、建築用ガラスや自動車用ガラス、モバイル機器、食品保存容器など、さまざまな耐熱ガラス製品を製造しています。 台湾ガラスでは、以前からOEMとして大手の外食企業のコーヒーポットや大手飲料メーカーの瓶を作っていました。自社製品も製造しており、他の国に届ける製品は多く製造していたんですが、台湾の人たちに使ってもらえるような製品はありませんでした。自社ブランドを立ち上げることになったとき、台湾を代表するようなテーブルウェアというものもなく、深澤さんとともに、台湾から「世界の定番」となるようなブランドを目指そうとこのプロジェクトが始まりました。 TGの特徴である柔らかな曲線の再現や、ガラス全体の肉厚を一定に保つことはとても難しいことではありますが、より高い品質基準を設けることで、社員たちも誇りを持ってTGを製造しています。台湾ガラスの強みである、自動機械でガラスを精密に作ることができる技術をもって、深澤さんのシンプルで繊細なデザインを再現することで、台湾ガラスの技術力の高さをお伝えできればと思っています。
― 今回店頭に並ぶアイテムや、おすすめのアイテムについて教えてください。 今回のポップアップショップには、TGのはじまりのアイテムである水飲みグラスからコーヒーカップやサラダボウルまで、40種類以上の幅広い用途のテーブルウェアが並びます。水飲みグラスは一番最初に作られ、TGのデザインの基本となるUの字型のデザインが生まれたアイテムです。毎日使う道具を上質なものにすることで、豊かな日常を過ごしていただきたいという思いが込められています。 私は家でウォーターピッチャーを使っています。台湾では冷たい水は体を冷やすため良くないとされていて、水は常温で飲みます。夜に水を沸かしてこのウォーターピッチャーに入れて冷ましておき、朝起きた瞬間に水を飲むのが日課です。 TGは耐熱ガラスのため、電子レンジやオーブンなどにもお使いいただけ、熱い料理をそのまま入れたり、調理に使用することもできます。ガラスならではの透明感を活かして料理を盛り付けるのもおすすめです。
POPUP SHOP「TG」 期間:2024年1月18日(木)〜2月6日(火) 場所:THINK OF THINGS 1F CASE TG TGは、1964年に設立された高い技術力を誇る台湾の大手ガラスメーカー、台湾玻璃工業(台湾ガラス)が立ち上げたテーブルウェアブランド。 建築用ガラスや自動車用ガラス、モバイル機器、食品保存容器など、さまざまな耐熱ガラス製品を製造している同社が世界的に活躍するプロダクトデザイナーの深澤直人氏を迎え、台湾から「世界の定番」を発信することを目指して創設された、台湾ガラスが持つ技術力と深澤直人による繊細で美しいデザインを併せ持ったブランドです。 Website:tg-japan.com Instagram:instagram.com/tg____official