THINK OF THINGS STUDY

モノとの出会いから別れ。
その先まで。

調査内容

Q1
商品と出会ったときの気持ちを教えてください。
Q2
どのくらいの期間使用すると思いますか。
Q3
どのくらいの頻度で使用すると思いますか。
Q4
どのように手放すと思いますか。
調査期間
2021/10/1~11/4
調査対象
THINK OF THINGSの商品を店頭でご購入いただいたお客さま
調査手法
アンケート用紙・ヒアリング
調査人数
71人

REPORT

CASE_1ノートはとっておく派?
それとも。

ノートを購入したお客さまの「どのように手放しますか」という質問の答えをまとめてみた。
さて、ノートにはどのような別れが待っているのか。

調査結果

ノート購入者15名にきいてみたところ、下の表のようにグループ分けができた。ノートは使い終わった後も保管しておく人が全体の半分以上だ。日記やアイデアを書きためたノートを、ふとしたときに読み返したい人が多く、ずっと保管しておきたいのだという。たしかに、たまに昔のノートを見つけては「ああ、こんなことあったな~。」って、思い出に浸ってしまうことがあるかも。一方で、捨てる派はそんなに思い入れはなさそう。あっさりと別れることだってある。また、ノートを譲るという興味深い回答も。一体だれに譲るのか気になるところだ。
みなさんは、使い終わった後もノートはとっておく派?それとも・・・

どのように手放しますかという質問の答えを分類

保管派No.23 30代会社員
No.30 20代デザイン関係
No.41 イラストレーター
No.43 20代
No.52 30代
No.59 20代デザイン関係
No.63
No.64 50代
No.70 20代デザイン学生
No.71 20代Youtuer
リメイク派No.48 60代
譲る派No.22 30代
捨てる派No.29 20代学生
No.32 30代会社員
No.62 20代

もっとふかぼり

こんな別れもあるのね!ほっこりする話をきいてみた。

NO.22 素敵な言葉を書きためて、贈りものにしたいな。

測量野帳を購入したお客さま。
毎日少しずつ、素敵だなと思った言葉を書きためて、ゆくゆくは大切な誰かにプレゼントしたいという。
なんてチャーミング。50年くらい書きためて、一冊の本みたいにするのも良いなと言っていた。
シェアするのって楽しい。
もらった人はハッピーになれるに違いない。

NO.52 一生眺めていたいな、測量野帳。

測量野帳を80冊近く持っているというお客さまは、野帳への愛にあふれている通称「ヤチョリストさん」。
購入した野帳は「鑑賞用」としてお部屋に飾り、一生大切にしたいと言っていた。
測量野帳は、限定のデザインが発売されることもあるから、
ついつい集めたくなってしまうね。

No.59 ノートとの出会いを重ねていくのが楽しい。

捨てないで、ずっととっておく派!自宅にノートが増えていくばかりというお客さま。デザインが可愛い!今日はこのノートを目当てでお店に来ました!と言って、白と黒で書くノートを購入。斬新なデザインや面白い使い方ができるノートを買ってしまいがちで、とっておいたモノはたまに見返すのだそう。

CASE_2ひとめぼれしたモノの行く末。

「ひとめぼれしたモノの行く末」についてまとめてみた。モノとの出会いにも「ひとめぼれ」の経験はあるんじゃないか。お客さまに購入したモノと出会ったときの気持ちを聞いてみると、こんなキーワードが出てきた!
#きゅん #気づいたら買っていた #とにかく可愛い #お試し #わくわく #たまたまた見つけた
などなど。色々なひとめぼれの形がある。直感って大事だ。
さて、ひとめぼれしたモノはどんな風に別れのときを迎えるのか。

調査結果

ヒアリングをもとに、モノとの出会いから別れまでのモノへの熱量の変化をグラフにしてみた。別れの仕方は、だれかに譲る、リメイクや修理をする、保管する、捨てる…と多種多様。ひとめぼれだからといって、別れの仕方に法則はなさそうだ。人それぞれだものね。もっとふかぼりで詳しく見てみよう。

購入から手放すまでのモノへの熱量を想像して赤色の濃さで表現

No.2 10代学生
  • 一目惚れ
  • 譲る
  • No.34 20代デザイン関係
  • 一目惚れ
  • 捨てる
  • 捨てる
  • 捨てる
  • 捨てる
  • 捨てる
  • No.36 20代会社員
  • 一目惚れ
  • リメイクする
  • No.49 20代クリエイター
  • 一目惚れ
  • 修理する
  • No.47
  • 一目惚れ
  • 捨てる
  • No.60 20代クリエイター
  • 一目惚れ
  • 保管する
  • もっとふかぼり

    ひとめぼれしたモノって長く使うのか、そうでないのか。それぞれのはじまりから別れまでをきいてみた。

    NO.34 出会いはひとめぼれ。10年後も使い続けるかも。

    絵を描くことが大好きだというお客さまは、
    グラフィックマーカーのPASTAにひとめぼれ。
    色味と書きやすさが良いねと言ってくれた。無くなったら買い足して、10年後も使っていたいという。ひとめぼれで、ずっと使い続けたいと思えるモノに出会えるって運命的だ。

    NO.36 リメイクしてもっと可愛く。

    書類やちょっとした文房具などを入れることができる事務用連絡ケースを購入したお客さま。ポケットから見えるロゴが可愛い!毎日使いたい!と言ってくれた。
    ぼろぼろになったら、ステッカーを貼って、自分らしさを出していきたいとのこと。リメイクしたら、もっと愛着も高まるだろうな。

    NO.49 修理して使い続けるのも味が出てかっこいい。

    仕事でのアイデア出しにぴったり!とひとめぼれ。
    普段からもぼろぼろになったモノは修理するというお客さま。
    パピエボードに多少の傷やよごれがついても、別の色を貼り付けて楽しく修理したい!という。良いアイデアだ。

    CASE_3一生モノとの付き合い方。

    「一生モノとの付き合い方」についてまとめてみた。お客さまは、どんなモノを購入したのか。みんなの一生モノリストをつくってみた。なぜ、一生使いたいと思ってくれたのかについても、お客さまからのひとことをピックアップしている。

    調査結果

    一生モノといわれると、なんだかとても高価なモノが多い気がしていたけれど、そんなことはないらしい。
    消耗品の印象が強い文房具でも、リピートして長く使いたい人や、同じものをちゃんと手入れ・保管をして長く使いたいと思ってくれるお客さまが想像していたよりも多かった。
    では、お客さまと購入したモノが過ごすこれからをふかぼりしてみよう。

    想定使用年数を「一生」と答えた人の思いを記載

    No.7 20代リメイクして自分らしく使いたい
    No.10 20代ハッピーな気持ちにさせてくれる
    No.13 20代学生コレクションとして持ち続ける
    No.19 20代共に歳をとっていきたい
    No.50 20代使い方を楽しくアレンジしたい
    No.54 20代壊れても修理して長く使いたい
    No.57 20代芯を買い足して、ずっと使い続ける
    No.65 20代クリエイターぼろぼろになってもかっこよさそう

    もっとふかぼり

    どんな風に一生モノになっていくのか。モノとのこれからをきいてみた。

    NO.50 使い方を楽しくアレンジして一生モノに。

    手ぬぐいが大好きなお客さま。普段はハンカチとして使う予定とのこと。
    くたくたになったら正方形に小さく切ってして、ふきんにして使い続けようかなと言っていた。モノの変化にあわせて用途を変えて、長く使えるような工夫を考えてくれた。素敵なことだ。

    NO.65 ぼろぼろになってもかっこよさそう。

    仕事でデザイン画を描く時に使おうと思って、本当の定規を買うと決めていたというお客さま。毎日使うから、きっと傷や鉛筆汚れが付いたりするだろうな~と言いつつ、でもそれがなんだかかっこいいんだとか。10年くらい使って、ぼろぼろになった定規を捨てずにとっておいて、「ああ、あの時の仕事がんばったな。」って思い出せるなと言っていた。憧れる…!、別の色を貼り付けて楽しく修理したい!という。良いアイデアだ。

    CASE_4毎日使いたいモノとの
    別れのとき。

    「毎日使いたいモノとの別れのとき」についてまとめてみた。
    毎日使いたい!と思って購入するモノは、常に持ち歩き、自分の生活の一部となるようなモノ。その人にとって、いわゆる「一軍」なのではないだろうか。それってどんなモノなのか。
    そして、別れのときってどんな気持ちになるだろうかを想像してもらった。

    調査結果

    「毎日使いたい」と答えた人が購入したモノの使用想定年数を日数で表してみた。すごい年月を感じる数字である。ノートやペンなどの文房具が多かったのは、仕事や学業でも欠かせないモノであるから相応の結果なのかも。別れのときは感謝の気持ちを持って捨てるというハートフルな回答をしてくれた人が多数。一方で、寿命が来たらそのまま別れする人ももちろんいる。もしかしたら、次のあたらしいモノとの出会いがあったときは、さくっと別れできるのかもしれない。人それぞれの出会いから別れまでのサイクルをみると、とても興味深い。

    使用頻度を「毎日」と答えた人の総使用日数を比較

    No.16 30代会社員
    1,095DAY
    No.20 10代学生
    1,095DAY
    No.22 30代会社員
    18,250DAY
    No.37
    730DAY
    No.38
    365DAY
    No.66 20代会社員
    730DAY
    No.68 50代
    14,965DAY

    もっとふかぼり

    毎日使ったモノとの別れのときの気持ちはどんな感じかな。じっくりきいてみた。

    NO.66 たくさん使って、ほかの誰かに。

    毎日使いたいと購入した名刺ケースは、使いこむほど味が出てきそうだと嬉しそうなお客様。普段は古くなったモノは捨ててしまうタイプだというが、愛着がわいてきそうな気がするので、骨董市とかで誰かに買ってもらうのも良いなと言っていた。
    ヴィンテージ感があって素敵だなと思ってくれた人に、また愛用してもらえるかも。

    NO.37 お気に入りのページだけを残して、あとはさよならかな。

    素朴な色味やレトロなデザインに惹かれて、EX-お会計票を購入したお客さま。
    毎日持ち歩いて、アイデアが浮かんだ時にメモしたり、4コマ漫画を描く用に使う予定とのこと。無くてはならないモノになりそうだけど、保管しておくのはお気に入りのページだけかなとのこと。ラフに書いてしまうメモは、ささっと別れできそうだ。

    NO. 38 ありがとう。感謝して手放したい。

    パピエボードを購入したお客さま。お絵かきからアイデア出しまで、いろいろ使えそう!わくわくすると言っていた。
    一軍モノとして、ずっと使い続けたいものの、壊れてしまったら…「感謝して処分させて頂きます。」とのこと。
    ずっと使っていたモノとの別れってちょっぴり切ないけど、きっと伝わるだろう、感謝の気持ち。

    まとめ

    モノとの出会いから別れ。そしてその先まで。今回は、お客さまがモノを購入したときに、別れを想像してもらうという急に聞かれたら少しびっくりしてしまうような内容をヒアリングをさせていただいた。

    CASE1~4までリサーチ結果をみて、「わたしってこんな風に買いものしてるかも!」とか「これだったら、こんな別れの仕方もありそう!」など、モノとの付き合い方をはじめ、みなさまのライフスタイルのなかにあたらしい発見があったら良いなと思う。店舗で買う、オンラインショップで買う、人から譲り受けるなど…モノとの出会い方が多様化している世の中だけれど、買ったモノとどんな風に過ごしていくかをかんがえることは、自分らしい過ごし方をさがしていくことにもつながるのではないだろうか。

    THINK OF THINGSでは、そのきっかけとなる「モノとの出会い」からを一緒にかんがえていきたい。

    ここでひとつ、リサーチャーの小話。


    リサーチにご協力くださったみなさま、本当にありがとうございました。すべて想像のなかでお答えいただく質問、そしてそれを分析するという、ちょこっとファンタジーなレポートになっています。でも、実際にモノを買うときには、みんな無意識にどんな風に使おうかを想像しているはず…!改めてきかれると、むずかしいかもしれないですね。私も、お客さまのお話をきいて「私ってモノを長く使うタイプだな~。」と自身のスタイルにも気づかされました。これからどう過ごしていこうかな。楽しみです。