CASE Q&A CASE by CASE by CASE

THINK OF THINGSの入り口にあるポップアップスペース“CASE”では、5月31日(土)から北海道を拠点に活動するアーティスト・イラストレーター前田麦さんによる展示「CASE by CASE by CASE」を開催しています。CASE by CASEというプロジェクトを始めたきっかけや今回のポップアップについてお聞きしました。

ー2025年に発表したCASE by CASEとはどのようなプロジェクトでしょうか。また、プロジェクトをはじめた経緯や名前の由来が気になります。 CASE by CASEは、既存の什器を使い、自由に移動、カスタムできる商品陳列システムのプロジェクトです。また、その什器自体が商品や作品を並べて、初めて完成する作品とも考えています。 コロナ禍の時、屋内での商業活動の規制が厳しく、友人らと事務所ビルの外でデザイングッズを扱う屋台を開いたのがきっかけの1つです。その後、屋台や地方の朝市、コーヒースタンド、KIOSKなど、個人が最小のスペースで物を売るスタイルを色々調べていくうちに今回のプロジェクトに行きつきました。(というか進行中) 名前の由来ですが、「物」を納める「ケース」(収納)と、和製英語で使われる「ケースバイケース」(臨機応変に)の2つの意味が込められています。1ヶ月半ほど考えました。

ー「EYE OF FIRE」は、前田さんを象徴するとても代表的なシリーズですが、こちらもどのような経緯で生まれたのでしょうか。 こちらもコロナ禍で、仕事が続々と止まる中、何かせねばと思い、私の根っこの部分にあるイラストレーションと改めて向き合いました。インスタグラムでほぼ毎日発表していた絵の中のキャラクターの1つです。私自身もこの「目が燃えている悪魔」を気に入っていましたし、見てくれている人の反響も大きかったので、相乗効果で育っていったキャラクターです。

ーCASE by CASE は、自由に移動、カスタムできるとのことでしたが、今回は、THINK OF THINGSのポップアップスペース「CASE」にて展開いただきました。今回のポップアップについて教えてください。 もともとTHINK OF THINGSは、大好きなお店で、CASEに関してもチラチラとは見ていました。小さいスペースに適したプロジェクトなので、私のCASE by CASEの旗艦店「CARRY CASE」をメインに置けば、成立するなとは思いました。もともとこの場所が「CASE」なので今回は「CASE by CASE by CASE」とさせていただきました。1つ盲点は、「コクヨさんには、絶対ホワイトボードがあるはず」という思い込みがあったのですが、存在せず(笑) 急遽、私の私物のCASE by CASE 2号店「WHITE BOARD」を持ち込みさせていただきました。(その節は、ご迷惑をおかけしました)CASE by CASEのシステムにはマグネットが欠かせないので、ホワイトボードは相性がいいのです。

ーTHINK OF THINGSの専門道具セレクションFound Toolsのアイテムを普段から多数ご愛用いただいておりますが、特にお気に入りのアイテムなどありましたら、教えてください。 イエローの「カラーゴムネット」、赤い「マグネットホルダーミニ」、VVVのステンレスの「タコスホルダー」、1kgのウェイト「枕型分銅」(ちょっと高い)。あとFound Toolsではないですが、「測量野帳」やTOTトートバッグは普段から使っています。 ー今後新たに取り組みたいと考えていることなどありましたら、ぜひお聞きしたいです。 SLING NETをカスタムしたバッグ、バックカーボンを使った作品、EYE OF FIRE 取扱説明書シリーズ、EYE OF FIREの恐竜とアウトドアウェアをコラボ、和紙を使った偶像、スポンジを使った偶像、反射版を使った立体作品、木製のおもちゃ、焼き物 etc

POPUP 前田麦「CASE by CASE by CASE」 会期:5月31日(土)〜 6月10日(火) 場所:THINK OF THINGS 1F CASE 前田麦 北海道札幌生まれ。イラストレーションをベースとして、平面、立体を問わず様々なアプローチで作品を製作。 近年では、リボンを使ったアート、「Ribbonesia(リボネシア)」、スタンプコラージュ 「STAMP BY ME(スタンプ・バイ・ミー)」、紙やすりに描く「TRANSLUCENT」シリーズ、「 EYE OF FIRE」など様々なスタイルで発表している。 Instagram:@bakumae