2026.02.15

CASE Q&A CONVENIENCE YOUNG

CASE Q&A CONVENIENCE YOUNG

THINK OF THINGSの入り口にあるポップアップスペース“CASE”では、2月12日(木)より便利な物に溢れ埋もれそうになりながらも自分という存在を主張する作家CONVENIENCE YOUNGによるポップアップ「TOUCH」を開催しています。 今回のポップアップに併せて、CONVENIENCE YOUNGさんに普段の制作や今回のポップアップについてお聞きしました。

ーCONVENIENCE YOUNGという名前の由来について教えてください。 「CONVENIENCE YOUNG/コンビニエンス ヤング」の意味は「便利な時代に生まれた若者」です。便利な物が溢れ続けている中で埋もれそうになりながらも、情報や情景に問われず自分という存在を主張する、という思いを込めています。 私が生まれて間も無く両親がコンビニエンスストアを始め、赤ちゃんだった私をおんぶしながらレジをしていました。小〜中学生の頃は学校帰りにコンビニエンスストアへ遊びに行くのが毎日の日課で、今となってはその頃の思い出が深く印象に残っています。その思い出の記録も込めて“CONVENIENCE” というワードを名前に入れました。

ー主にクレヨンを描画材に選ばれているかと思いますが、クレヨンの魅力やクレヨンを使い始めたきっかけがあれば教えてください。 18歳で上京してからも地元に戻ることが多い生活を送っていました。その中で、甥とお絵かきをしたある日、クレヨンを手にした瞬間、ふと幼少期の感覚がよみがえりました。思考よりも先に手が勝手に動きはじめ、それをきっかけにクレヨンでの作品制作を始めました。 クレヨンで作る作品では、手を使って擦り、動きを生み出しながら色を重ねたり混ぜたりしていくため、デジタルにはない手で変化を感じられるところが好きです。 クレヨン以外の画材を使うときも、あのときクレヨンにビビッときた感覚を大事にしたく、普段は下書きをせずに描くことが多いです。 ーCONVENIENCE YOUNGさんにとって、描く、つくる時間はどんな時間ですか。 テーマを決めて制作する時もありますが、何も考えずただその場で作られていくものもあります。完成して少し時間が経ってから見返すと、あの時自分はこういう気持ちだったのかも知れないと、自分でも知らない自分に出会えたりするので、作ることで自分と向き合うことができます。 言葉で自分を表現することが苦手なため、作品を作ることでそのフラストレーションを形にし、自分を表現したい気持ちがクリエイティブにつながっていると思います。ジャンルにとらわれず、自分が作りたいと感じたものをそのまま形にすることを大切にしています。 名前に込めた意味と同様に、便利な時代に生まれた若者だからこそ、その瞬間に心が動いた感覚を迷わず制作へと落とし込みたいと考えています。ありきたりですが自分の人生一度きりなので失敗しても良いからやれることは挑戦していきたいです。

ー今回のポップアップのタイトル”TOUCH”の意味や名付けた経緯を教えてください。また特に手に取っていただきたい作品についてご紹介をお願いします。 ”TOUCH”は、来場される方々だけでなく、私自身への問いかけでもあります。目の前に存在するものに手や目が触れるとき、そこには自分の内側と静かに対話する時間が生まれるように感じています。画面を通して多くの情報や感情に触れられる今だからこそ、肉眼で見る景色や実際に触れる体験は、より強く心で感じられるものがあると信じています。触れることで生まれる感情や人間らしさに目を向け、その瞬間に湧き上がる気持ちを大切にしてほしいという思いを込めています。 今回販売するドローイングランプについては、シェードや土台が一つずつ異なり、そこに360度の絵付けをしています。お家で灯りを付けるとさらにまたちがう一面を見ることができます。 また、フランスのアンティーク食器の精巧なデザインに魅了され描いた風景画を総柄にしたマグカップ。自身が大切にしている気持ちや思いをそれぞれ込めた大切なデザインの2種類のスウェット。重い本を大量に買うと紙袋で持ち帰ることがよくある自身の体験から、肩にもかけられる大きくて頑丈なバッグがあったらいいなと思い、もしもCONVENIENCE YOUNGが本屋だったらというテーマで完成したBOOKSTORE TOTE BAGも手に取っていただきたいです。

ー今後挑戦したいこと、現在すでに取り組んでいる新しいことなどありましたら、お聞かせください。 海外での個展開催は変わらず持ち続けている目標です。また、自身に子どもが生まれたことをきっかけに、子どもも大人も一緒に楽しめる絵本を制作することも大きな目標の一つになりました。 現在取り組んでいることとしては、テーブルランプに絵を描くシリーズがあります。完全に自己満足ではありますが、これからも続けていきたい大切な表現のひとつです。 絵を描くことに限らず、つくることそのものが好きなので、これからも自分が作りたいと感じたものをそのまま形にすることを大切にしていきたいです。 "TOUCH" POPUP EXHIBITION 会期:2026年2月12日(木)〜 2月24日(火) 場所:THINK OF THINGS 1F CASE CONVENIENCE YOUNG  コンビニエンス ヤング Illustrator / Design 2019年に活動を始め、クレヨンを主に使用し、CDジャケットやライブグッズ、ロゴ等を手掛ける。便利な物に溢れ埋もれそうになりながらも自分という存在を主張する。 「CONVENIENCE YOUNG/コンビニエンス ヤング」の意味は「便利な時代に生まれた若者」。 Instagram:@convenienceyoung