2025.06.20

Edition Denmark X THINK OF THINGS

Edition Denmark X THINK OF THINGS

THINK OF THINGSの入り口にあるポップアップスペース“CASE”では、6月19日(木)より、韓国発ライフスタイルキュレーションブランド「Edition Denmark」 のポップアップを開催しています。今回のポップアップではEdition Denmarkのオリジナル製品をはじめ、ポップアップに併せて「IDEAS AND TOOLS FOR YOUR OWN TABLE」をコンセプトに朝、昼、夜、3つの時間軸に併せたテーブルウェアを共同制作しました。 THINK OF THINGSの鳳崎優和とEdition Denmark代表のイ・ジウンさんとイラストレーターのSurfingcoalaさんで今回のコラボレーションについて振り返りました。

ー Edition Denmarkはどのようなブランドですか?ブランドの始まりやコンセプトについて教えてください。 イ・ジウンさん:Edition Denmarkは、デンマークのコペンハーゲンで経験した暮らしの余裕と幸福感をより多くの人々と分かち合いたいという想いから、2019年にスタートしました。デンマーク文化の基盤となる「シンプルさ、最高の品質、サステナビリティ」という価値をもとに、「Table & Life」というカテゴリーで製品をキュレーションし、デザイン・制作・紹介しています。また、ソウルではカフェやライフスタイルショップ形式のショールーム、デニッシュイータリー「MitBord」などのオフライン空間を運営し、テーブルを中心に自分自身や大切な人々との日常の大切さを伝えています。

ー Edition Denmarkが取り扱うブランドや制作しているオリジナルプロダクトについて教えてください。 イ・ジウンさん:Edition Denmarkでは、デンマークの歴史ある紅茶ブランド「A.C. Perch's Thehandel」やスペシャルティコーヒーロースタリー「Coffee Collective」など、デンマークを代表する食品やライフスタイルブランドをキュレーションして紹介しています。また、デンマークらしいゆとりと温かみを気軽に楽しめるように、自社でオリジナルプロダクトをデザインしたり、デンマークのデザイナーと協力して制作しています。代表的なアイテムとしては、手軽にお茶を淹れられるティーポットや実用的なミニグラス、日常使いしやすいトートバッグなどがあります。

ー 今回、THINK OF THINGSとEdition Denmarkがコラボレーションすることになった背景ときっかけを教えてください。 イ・ジウンさん:Edition Denmarkの日本展開を夢見て2023年末に訪れた東京で、以前から関心を持っていたTHINK OF THINGSとの出会いを通じて、特別なつながりを感じました。両ブランドはともに「テーブル」を中心に日常の価値を大切にする哲学とデザインの視点を共有しており、自然な流れでコラボレーションの話が始まりました。

ー 今回のコラボレーションのテーマはどのようにして生まれましたか? イ・ジウンさん:コラボレーションのテーマは、「一日のさまざまな時間にテーブルで過ごす瞬間」からスタートしました。 両ブランドが大切にしている日常のシーンを思い浮かべながら、「朝の思索」「午後のインスピレーション」「夜のくつろぎ」という3つのキーワードを選びました。そしてそれぞれのキーワードに基づき、IDEA(シーン)とTOOLS(道具)を提案し、次のようなシーンとアイテムを構成しました。 朝の思索では、THINK OF THINGSのクロスノートで思考を整理し、Edition Denmarkのグラノーラやコーヒーとコラボしたミニグラスで朝食を楽しむ時間を表現。午後のインスピレーションでは、携帯しやすい測量野帳や鉛筆シャープ、ティータイムにぴったりのティーとティーポットを取り入れ、アイデアが生まれるひとときをイメージしました。夜のくつろぎでは、リソグラフのポストカードやステッカー、夜に合う紅茶やはちみつで、大切な人に想いを伝える穏やかな時間を提案しています。 キービジュアルはイラストレーターのSurfingcoalaさんと制作し、お互いのアイテムを組み合わせながら、日常に寄り添う世界観を表現しました。

ー 今回のキービジュアル制作はどのようなことを考え書いてくださったのでしょうか。 Surfingcoalaさん: 最初は、長年一緒に仕事をしてきた「Edition Denmark」と、長い歴史を持つ日本の文具ブランドコクヨのデザインコレクティブYOHAK DESIGN STUDIOがプロデュースする「THINK OF THINGS」が出会う瞬間を、どのように描けばいいのか分からず悩みました。まず両ブランドのメッセージを深く理解することから始めました。その過程で、TOTのブランドフィロソフィーである「自分自身の価値を探求し、問いを持つ日常を提案する」という言葉に強く共感しました。それはEdition Denmarkが伝えようとしている価値観とも通じる部分がありました。 TOTは個人のユニークな瞬間に焦点を当て、Edition Denmarkはその瞬間の合間にある休息や、人と分かち合う時間を大切にしていると感じました。この2つの哲学が出会うことは、とても美しいことだと思います。「Ideas & Tools for Your Table」というコンセプトのもと、ストーリーを考えながらテーブルの上で生まれる瞬間をシンプルかつ直感的に描くことを意識しました。 日常の道具を使う瞬間、自分自身と向き合う時間、大切な人と一緒に過ごすひととき。 そういった瞬間は、いつどこであっても、私たちの人生を豊かにしてくれるものだと思います。

ー 特に工夫したデザインのポイントや、一番気に入っている製品はどれですか? 鳳崎:Edition Denmarkのシグネチャーアイテムであるティーポットやトートバッグが特にお気に入りです。ティーポットはTOTのパターンを取り入れていて、テーブルのアクセントになると思います。私も個人的に愛用しているトートバッグは、既存のデザインをベースにして、TOTのロゴが入ったオリジナルタグを制作しました。ホワイトとブルーの2種類のカラーはどちらも性別問わず気軽に使っていただけるかなと思います。 イ・ジウンさん:個人的に「カッティングマット」が特に気に入っています。通常は実用的な目的で使われるカッティングマットを、デザイン性のあるアイテムとして仕上げ、テーブルマットとしても使えるようにした点が新しい試みだと感じています。

ー THINK OF THINGSの「BEYOND STANDARDS」、Edition Denmarkの「Denish Lifestyle on Your Table (デンマークの余裕をあなたのテーブルに)」、2つのブランドの理念をどのように融合させましたか? 鳳崎:プロダクトの本質的な価値を再発見してキュレーションしたり、自分たちなりの視点でデザインすることで新たな価値を提供する姿勢が共通していると感じます。ここを掘り下げていく中で、THINK OF THINGSの「WORK」のイメージとEdition Denmarkの「LIFE」のイメージがテーブルという場所で交ざり合うようなイメージのテーマが生まれました。そのテーマを起点にプロダクトの選定やデザインを決定し、今回のコラボレーションならではのメッセージを強めていくことができました。 イ・ジウンさん:両ブランドには、日常のアイテムを独自の視点で再解釈し、紹介するという共通点があります。そこから今回のコラボレーションのタイトルとして、「Ideas & Tools for Your Table」を導き出しました。Edition Denmarkが提案するデンマークのゆったりとした幸福なライフスタイルと、THINK OF THINGSの固定観念を超えたクリエイティブなアプローチを融合し、プロダクトの実用性と感性的な美しさの両方を表現したいと考えました。

ー 各ブランドのデザイン制作において最も大切にしている理念やブランドの魅力を教えてください。 鳳崎:私たちはものごとを新たな視点で捉え直すことを大切にして企画やプロダクトを発表しています。今回のコラボレーションにおいても、Edition Denmarkオリジナルのデザインをベースにしながら、私たちの視点を加えてコラボレーションを表現しました。男女問わず幅広い方々に愛用していただけるように、ニュートラルな印象を保つことも意識しました。 イ・ジウンさん:Edition Denmarkは、日常に自然に溶け込み、使うたびに心地よさを感じられるプロダクトを目指しています。デザインの細部まで丁寧に考え抜き、シンプルでありながら意外性のあるデザインを追求しています。 今回のコラボレーションでは、「イラスト」をメイン要素として取り入れ、テーブルのシーンを中心に私たちのメッセージを伝えたいと考えました。

ー 今回のポップアップ、コラボレーションに向けお客さんに伝えたいメッセージを教えてください。 日常のささやかな瞬間の中にも、自分らしいゆとりや幸福を見つけることができる、そんなメッセージをお届けしたいと思います。 Edition DenmarkとTHINK OF THINGSのコラボレーションを通じて、何気ない日常の瞬間がより特別で意味のあるものに感じられることを願っています。 ありがとうございました。

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